江南といえば水の都。明清時代の家屋がそのまま残り、しっとりした風情はどこか心懐かしいもの。あわただしい日常を離れ、昔ながらの水郷古鎮をゆっくりと訪ねてみませんか。
昆山市南の無数の疎水と湖沼に囲まれた地に、錦渓はある。新市街地を通り抜けると眼前に五保湖が広がる。 湖に面する蓮池禅院ではゆっくりしたい。まさに湖水の傍らにたたずむ龍のごとく続く文昌閣からの長廊。そこから見る五保湖の風景は美しい。特に早朝、あるいは夕暮れ時の五保湖の湖水はまさにその錦渓の名の通り、錦色に輝く。 橋を渡って通りに入ると、白壁に黒屋根の昔ながらの街並みが残る。 「メインストリート」沿いには古瓦や陶器などいくつかの博物館と商店街が続く。この商店街が観光客用ではなくて、そこに住む人たちの生活のための商店街のままなのもいい。 小さな鎮だが、この地方の歴史は長く、今から5000年前の新石器時代の遺跡からは陶器や玉などの様々な文物が出土しており、この地が古来より気候が温暖で、物産に恵まれた生息にふさわしい土地であったことを示している。 春秋時代に蘇州に古城が建設された時には、ここに集積市も作られたとか。 漢の時代には四方を湖に囲まれていることから軍事上の訓練にふさわしいとして駿馬の連兵場ともされていた。 錦渓は「陳墓」と呼ばれていた時期がある。宋時代孝帝の愛妃陳妃がこの地で病死し、水葬された。皇帝により蓮池禅院が建てられた後800余年間、錦渓は「陳墓」と呼ばれていた。 他の水郷古鎮にも観光用の手漕ぎ舟はあるが、錦渓の手漕ぎ舟はお勧め(文昌閣前から)。湖の陳姫の水墓を一回りした後、静かな鎮の水路に入っていき、爽快。水辺の目線から古鎮の暮らしをゆっくり訪ねるのも風情がある。 《見所スポット》五保湖、陳妃水墓、文昌閣、古瓦博物館など ●入場料 50元 ●住所 江蘇省昆山市錦渓鎮 錦渓ホームページ(中国語) ●電話番号 0512-57225799 ●開館時間 8:00〜17:00 ●アクセス 北バスターミナルより周庄行きで「錦渓鎮」途中下車 錦渓はいま、博物館の古鎮として街興ししています。 “手作り”博物館をゆっくり見るのもおもしろいですよ。
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